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最終更新:2015/09/21







まだらの紐

Hello, everybody.
皆さん、こんにちは。

この私のHPで皆さんをシャーロックホームズの世界にご案内したいと思います。

私のホームズとの出会いは小学生の頃でした。
その頃の私は、ワクワクしながら本のページをめくったものでした。
このHPでは、ホームズの活躍に原語で接することによって英語を学ぶことに挑戦しています。

『英語を学ぶ』とはどういうことでしょうか?
一つには、英語独特の表現や言い回しを理解すること。  
このHPでは、一文一文を丁寧に、くどいくらいに、読み解いていきます

もう一つ、英語学習の要は単語学習です。
単語を覚える、という作業は地道で労の多いもの。
何とか覚えやすい方法を、と思って語源にさかのぼって、同源の語句、さらには派生語をもご紹介しながら、皆さんの単語学習のお手伝いをしたいと思っています。

加えて、英国の文化や風習、作者、コナン=ドイル氏の生きていた時代の考証なども交えて、単なる和訳では分かりにくいところにも踏み込んで解説を加えました。


このHPでは、まず、≪原文≫ ご紹介して、その後に私の≪訳≫を記します。
そのあとで≪解説≫として単語の意味や英語の説明をしていきます。
読者の皆さんの英語の熟練度合いが分かりませんので、なるべく細かな説明を心掛けて行きたいと思っています。
ある程度英語に通じている方は、不明なところだけをハイパーリンクで参照しながらお読みいただければ良いかと思います。
このHPが皆さんの英語学習の一助となりますことを祈ってやみません。

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どのお話から紹介したものか迷いましたが、作者のコナンドイルも大変気に入っていたという "The adventure of the speckled band" 《邦題『まだらの紐』》を選びました。
実はこの邦題には問題があって、そのあたりの説明も私の≪解説≫の中で行いながら、うまい翻訳を心掛けて行こうという、これは大きな野望とも言えましょう。
うまくいったらお慰み。
よろしくお付き合いのほどお願い致します。







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§1


≪原文≫
On glancing over my notes of the seventy odd cases in which I have during the last eight years studied the methods of my friend Sherlock Holmes, I find many tragic, some comic, a large number merely strange, but none commonplace; for, working as he did rather for the love of his art than for the acquirement of wealth, he refused to associate himself with any investigation which did not tend towards the unusual, and even the fantastic.


≪訳≫
今、私の目の前にはこれまでの8年間に遭遇した70件余りの事件に際して書き溜めたメモがある。わが友シャーロックホームズの事件へのアプローチを記録したものである。中にはコミカルなものもあるが、その多くは悲劇的な、そして実に奇妙で普通にはあり得ないような事件である。

というのも、ホームズは仕事を引き受ける際には彼の芸術への嗜好を富の獲得よりも優先させるからであって、異常な、または、奇想天外な断片を臭わせない事件には彼自身、捜査に協力することを拒絶するのである。


≪注≫
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§2


≪原文≫
Of all these varied cases, however, I cannot recall any which presented more singular features than that which was associated with the well-known Surrey family of the Roylotts of Stoke Moran.


≪訳≫
これら色々な事件の中でも特に際立って特異な事件といえば、よく知られたサリー州のストウクモランのロイロット家の事件を思い起さずにいられない。


§3


≪原文≫
The events in question occurred in the early days of my association with Holmes, when we were sharing rooms as bachelors in Baker Street.


≪訳≫
その一件というのは私がホームズとベイカーストリートのアパートでルームシェアを始めたばかりの頃に起こったのであった。


§4


≪原文≫
It is possible that I might have placed them upon record before, but a promise of secrecy was made at the time, from which I have only been freed during the last month by the untimely death of the lady to whom the pledge was given.


≪訳≫
もっと以前にこの記録を留めることが出来なかったわけでもないが、当時は秘密にするという約束があったので、そうもいかなかった。ところが、その約束を交わした相手方である女性が先月の事思いもかけず亡くなってしまったので、もうその約束を守る必要もなかろうと判断したのだ。




§5


≪原文≫
On glancing over my notes of the seventy odd cases in which I have during the last eight years studied the methods of my friend Sherlock Holmes, I find many tragic, some comic, a large number merely strange, but none commonplace; for, working as he did rather for the love of his art than for the acquirement of wealth, he refused to associate himself with any investigation which did not tend towards the unusual, and even the fantastic.


≪訳≫
今、私の目の前にはこれまでの8年間に遭遇した70件余りの事件に際して書き溜めたメモがある。わが友シャーロックホームズの事件へのアプローチを記録したものである。中にはコミカルなものもあるが、その多くは悲劇的な、そして実に奇妙で普通にはあり得ないような事件である。

というのも、ホームズは仕事を引き受ける際には彼の芸術への嗜好を富の獲得よりも優先させるからであって、異常な、または、奇想天外な断片を臭わせない事件には彼自身、捜査に協力することを拒絶するのである。


 






















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